ボートレースのとにかく攻めのレースを得意とする競艇選手である山口剛さんは広島支部の新エースとも言われる程の実力者、その全貌を徹底検証しました。プロフィールや成績などを記事にしてまとめていますのでご参照ください。
山口剛(やまぐちつよし)とは?
次世代の広島支部のエースとも言われ、見るものを魅了する豪快ターンが持ち味のボートレーサー、山口剛さんとは一体何者なのでしょうか?
簡易プロフィール
山口剛(やまぐちつよし)さんは、1982年8月23日生まれで広島県出身のボートレーサーです。
161㎝、53キロのA型、現在は37歳です。第91期生として登録、競艇選手としての登録番号は3622です。
現在の級別はA1級です。
ボートレーサーになったきっかけは?
本人いわく、小学校の時に競艇を見たことがきっかけだということです。
小さな時に親にボートレース場に連れて行ってもらったということなのだと思います。
そして、山口剛さんは器械体操で国体出場経験もあるなど、運動神経は抜群な方のようです。
趣味は釣り
山口剛さんはジギングによる釣りが趣味だということですが、ジギングと言えば、格闘技のようなスポーツフィッシングとも言われている程に非常に体力を使う釣りです。
趣味と筋トレが同居したようなものとも言えるので、日々体のメンテナンスには気を遣っているプロアスリートという感じがしますね。
やまと競艇学校時代
2001年にボートレーサーの養成場所であるやまと競艇学校に入学した山口剛さんはリーグ勝率5.80 準優出5 優出2の成績を残しています。
その後、2002年11月にプロデビューをしボートレーサーになっています。
レーススタイル
山口剛さんは非常に積極的なスタートと、豪快にセンターコースやアウトコースからの華麗なまくりが最大の特徴とも言えます。
特に旋回(ターン)技術には目を見張るものがあります。
進入は基本枠なりで、勝率が安定的に高く、どのコースからでも1着を狙えるボートレーサーと言えるでしょう。
平均スタートタイミングは0.14とトップクラスですが、あまりにも攻めに転じすぎることから、スタート事故であるフライングの頻度が高く、+,07や+,09の非常識なフライングや事故をおこしてしまうこともあります。
成績
山口剛さんは、2002年11月12日からボートレース宮島で開催された一般競争にてデビュー戦を飾ります。
その節では勝利を収めることは出来ませんが、2日目1Rでは2着、5日目1Rではフライングという結果に終わりました。
初勝利
山口剛さんは、12月11日から開催された一般競争で、初日の1Rで初勝利を手にします。
5号艇出場の決まり手はまくり差しでした。
また、続く二勝目は4日目4Rで5号艇出場、こちらも綺麗なまくり差しで勝利を飾っています。
初優出と同時に初優勝
2003年にB1級へと昇格した山口剛さんは、同年5月15日からボートレースびわこで開催された「サンケイスポーツ杯争奪 第26回さざなみ賞」にて初優出、3号艇出場で決まり手はまくりで初優勝を飾ります。
G1初勝利と、G3初優出
非凡な成績でA1級にまで昇格した2005年の2月11日からボートレース徳山にて開催された「G1第48回中国地区選手権競走」に初出場を決めると、3日目の9Rにて2号艇出場、決まり手まくり差しでG1での初勝利を飾ります。
後半でA2級へと降格するも、迎えた10月19日からボートレース宮島で開催された「G3 2005新鋭リーグ戦」の第19戦にてG3の初優出を飾りました。
G3の初優出の結果は4号艇出場の4着となりました。
2006年には一般優勝3回
山口剛さんは、上り調子となった2006年に全部で12回の優出を果たします。
8月12日からボートレース鳴門で開催された「第41回渦王杯競走」で優出し、3号艇出場からの決まり手まくり差しで1度目の優勝をすると、続く9月23日からボートレース江戸川で開催された「第31回デイリースポーツ杯」では6連勝を記録し、優勝戦では2号艇から出場、決まり手は抜きで2度目の優勝を果たします。
更に、10月4日からボートレース児島で開催された一般競争でも優出、2号艇出場で決まり手はまくりでした。
また、12回の優出のうち、G3が4度で、8月の「2006新鋭リーグ第14戦G3若獅子杯」では準優勝を果たしています。
2007年
山口剛さんは安定した勝率を収めていき、A1レーサーが定着してきた2007年に急激な成長を遂げる事になります。
4月1日からボートレース丸亀で開催された開催された「G32007新鋭リーグ戦競走」の第3戦では4連勝からの優勝を記録し勢いに乗ると、7月25日から開催されたG3新鋭リ-グ第12戦「厳島昇龍決戦」では1号艇1コースでしっかりと逃げを決め5連勝でのG3初優勝を飾ります。
更に、10月3日からボートレース平和で開催された「SG第54回全日本選手権」でSGの初出場をすると、初日2Rの4号艇出場で決まり手は抜きでSG初勝利も手にします。
また、2日目と5日目にもそれぞれ勝利を挙げ、初SG出場で3勝という好成績を収めました。
続く10月18日からボートレース宮島で開催された「G1宮島チャンピオンカップ開設53周年記念」で自身初のG1優出を決めると、1号艇出場での2着、堂々の準優勝という結果になりました。
2007年は16回の優出、一般が6回、G3が9回、G1が1回に、SGが1回で全部で4度の優勝、一気に全国区へと山口剛の名を轟かせるようになります。
2008年
山口剛さんは、1月22日にボートレース丸亀で開催された「G1共同通信社杯第22回新鋭王座決定戦競走」にてオール2連対で予選を突破すると、準優勝も快勝で優出し、初のG1初優勝を飾りました。
この時、F2での参戦となっていたことから、仮にスタート事故のフライングをしてしまった場合には180日間のフライング休みを余儀なくされる場面でしたが「選手生命を懸けて勝負した」という物怖じしない気持ちで最高のスタートタイミングはコンマ03という驚異的な数字を叩き出しました。
結果、1号艇1コースでの見事な逃げを決めての優勝を飾りました。
続く1月31日から開催された「G1第51回中国地区選手権競走」でも優出すると、5号艇3コースからの2着で準優勝を決めます。
勢いは止まることを知らず、6月14日からボートレース丸亀で開催された「G1京極賞開設56周年記念」で再び優出すると、1号艇1コースで逃げ切りで2度目のG1優勝を飾ります。
更に11月1日からボートレース宮島で開催された「G1宮島チャンピオンカップ開設54周年記念」でも優出し、5号艇5コースから着順は2着、準優勝という記録を残しています。
そしてこの年、自身初となる第23回SG賞金王シリーズにてSG初優出を達成します。
結果は6着となりましたが、並み居る強豪相手に堂々の戦いぶりでした。
2009年にさらなる成長
素晴らしい成績を収めた2008年が終わり、迎えた2009年の2月7日からボートレース徳山で開催された「G1第52回中国地区選手権競走」では難なく優出を決め、1号艇1コースで逃げ切り見事優勝をします、SGには都合3度の出場をするも予選突破を果たせずにいました。
そんな折、山口剛さんは2009年からスタートしたスター選手育成制度の第1回講習会が競艇選手育成所であるやまと競艇学校で行われる事になり、候補選手たちと世代の近い者として講師に招かれ、後輩たちを指導することになります。
この時、同じく講師を務めた今垣光太郎選手(SG9冠)達と懇談する機会を得た山口剛さんは、トップレーサーの先輩たちがどんな姿勢で競艇に取り組んでいるかのを改めて思い知らされることになりました。
それにより、山口剛さんは自分自身の甘さに気づき己と向き合い、更なる努力をしたといいます。
こうして、2010年に快挙を成し遂げることとなります。
悲願のSG優勝
心機一転してむかえた2010年初めてのSGとなる第45回総理大臣杯に出場を決めた山口剛さんは、予選を快調に勝ち上がると、準優勝も難なくクリアし、優勝戦へと駒を進めます。
2号艇から出場し、気合いのインコースどりで1コースをもぎ取ると、1マーク、2マークでは捌かれてしまうものの、2周1マークで豪快な差し返しを披露し、見事な抜きで1位でゴールをしSG初優勝を決めました。
これが90期以降で初めてのSG優勝者となり、やまと競艇学校世代で初のSG制覇を成し遂げた人物として「山口剛」の名は歴史に名を刻むことになるのでした。
まとめ
一大旋風を巻き起こした山口剛さんのボートレーサーとしての持ち味は物怖じしない特効スタイルとも言える魅力的なスタートと、そして豪快なターンですが、スタート事故に泣かされることもあるのがネックとも言える部分です。
とはいえ、競艇選手としての実力は間違いなく本物で、全てががっつりと噛み合った時の強さは凄まじいと言えるでしょう。
2度目のSG制覇がいつになるのか?今後が非常に楽しみなボートレーサーの一人です。
コメント