公営ギャンブルであるボートレース(競艇)において、八百長でのデキレースは存在するのか?レーサー同士のやらせや、疑惑の真偽、また、実際に八百長レースはあるのかなどを、様々な角度から徹底的に検証し記事にしてまとめています。ご参照ください。
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ボートレースに八百長は存在する?
【八百長】
八百長とは、真剣に勝負を競うように見せかけ、実は前もって約束しておいた通りに結末をつけることで、なれ合いで事を運ぶことを指します。
八百長とはいわば出来レースで、競艇以外に競馬や競輪の公営ギャンブルや、野球や相撲やサッカーなどのスポーツでも八百長の話題には事欠きません。
八百長が何故おきるのか?殆どの理由としてお金が絡むことが多いです。
ボートレースでも過去に八百長事件が複数回起きています。その事件録を見る限り八百長は存在していた、と判断せざるを得ないです。現在は八百長阻止の為に競艇会を挙げてかなりの防止策が取られており、クリーンなボートレースの実施を運営も心掛けています。ひと昔前よりも八百長を仕掛ける側も仕掛けづらい状況ではあります。
このページでは、ボートレースにおける八百長の概念や過去の八百長の事件などを徹底的に調査して記事としてまとめております。競艇と八百長の因果関係を知るうえでご参考になれば幸いです。
八百長の種類
ひと口に八百長と言っても、その仕掛ける方法や望む結果によって様々な種類が存在しています。相撲やテニスのように1対1で勝敗が決するスポーツの場合は、どちらか一方の選手を抱え込めば八百長は成立しますし、確実ではないですが野球ではピッチャーやセンターなど中央にいる選手を抱え込めば八百長がしやすいと言われています。
しかし、6艇で1着を競うボートレースではそう簡単にはいきません。一人の選手だけを抱え込んでも、レースの展開自体を決する決め手にはなりにくいからです。もちろん、その選手に勝ちを諦めさせるなどの場合は、予想の組み立てはしやすくなりますが、その選手が1番人気が付くような有力な選手でもない限りは、八百長をする意味がないくらいのオッズでの勝負になってしまいます。八百長というリスクを冒すからには、大きな儲けがないと無意味です。そして、ボートレースでの大きな儲けとは人気薄の艇の予想を当て高配当を得ることにあります。
上記のことを踏まえ、八百長を仕掛ける場合にまず思いつく方法がこの2点となります。
- 選手(ボートレーサー)を抱え込んでの八百長
- 会場関係者を抱え込んでの八百長
他にも八百長の仕掛け方や種類はあるかもしれませんが、この2点についての詳細考察していきましょう。
ボートレーサーを抱え込んでの八百長
八百長を仕掛けるにあたり、普通の人でも思いつく簡単な手段がボートレーサーを何らかの方法で抱え込み八百長を実行させることです。
ただし、デビューしたての新人レーサーや負けが多いB2級のレーサーを抱え込んでも意味がありません。
ある程度実力があり人気が出やすいレーサーでなければ、レース結果を操作しにくくまた旨味も少ないからです。ボートレースは6艇で競うモータースポーツなので、八百長を実施するのであれば最低でも3名のレーサーを抱え込んでおきたいところです。3人が仕組めばかなりの高確率でレース結果を操作することは可能になるはずです。ただし、抱え込む人数が増えれば増えるほどリスクも増しますので、それ相応の見返りが必要となり現実的にはかなり難しいといえます。
会場関係者を抱え込んでの八百長
ボートレーサーではなく各競艇場の関係者を抱え込むという八百長の方法もあります。現在の状況では、各会場は八百長対策がかなり万全で、チェックが厳しいので実際に実行するのは難しいとは思いますが、ボートのエンジンやペラに細工したり、選手の調子などの情報を提供したりという方法があります。
完全なレース結果の予想というよりは、ボートやエンジンに細工することでその選手の着順を下げたり、選手の調子を知る事で、インサイダー情報を流すという手段になります。
ボートレーサーも関係者もレース前は外部との接触は遮断されますが、それも人間の作る仕組みですので100%安全というわけではありません。何らかの方法を用いて外部と接触することは無理ではないと思います。
ヤリ・ヤラズと人間関係
競馬でのギャンブル用語になりますが「ヤリ」・「ヤラズ」という単語があります。
「ヤリ」は1着になるため、あるいは1つでも上の着順を目指す為にベストを尽くしている状態で、逆に「ヤラズ」とは、騎手が追うのをすぐに諦めて勝つことを放棄している状態を指します。この「ヤラズ」行為は、競走馬の調子がレース当日に万全ではなくレース前から上位争いが難しいと騎手や調教師が判断した時に起こりえる状態となります。つまり、調子が悪く勝ち負けができる状態ではないと判断し、早いうちに無理に追って怪我はさせないようにしようという正当な判断です。わざと負けるという事ではないので八百長とは違いますが、その馬に賭けていた人に取ってはベストを尽くさない走りは八百長と見えてしまうかもしれません。
競艇にもこの「ヤリ」「ヤラズ」のような行為が存在していると言われています。競馬と同様に、競艇でもかなり狭い範囲での人間関係が存在します。競艇学校時代の同期であったり、同じ支部の先輩・後輩、師匠と弟子、さらには競艇選手同士で結婚するカップルも多いので伴侶だったり、兄弟・姉妹関係も存在します。
競艇で有利なインコースを先輩に譲るという慣例があるというのは有名な話です。また、自分のボートのモーターエンジンの調子がいま一つで勝ちは無理だと思った時に、自分の知り合いや関係者の艇が有利になるようなレース展開を暗黙の了解でしたりすることもあるでしょう。
ただし、これは人間の心理状況として致し方ない部分ですし、人の心の中身は分からないので、決めつけることもできません。このあたりの人間関係を考えながら予想を組み立てるのも競艇の醍醐味と言えます。
もちろんレーサー同士が相談して「このレースはこうしよう」と決めたら、それは八百長になりますが、心の中で思って実行することは八百長ではありません。
引退レースで、引退レーサーに勝ちを譲ろうと思う人もいれば最後だからこそ真剣勝負と思う選手もいます。そのあたりの人間の心の機微も考えると、予想にも深みが出てきます。これが競艇の面白い部分でもあるのです。
まとめ
ボートレースでは過去に少なからず八百長と呼ばれる事件があったのも事実です。
しかし、現在ではそのリスクの高さや八百長防止策での対応が細かく実施されているので、八百長はほぼ無いと言い切ってしまっても良いでしょう。ただし、絶対に八百長は無いという証明はできませんので、はっきりと断言することは永遠にできず、常に表裏一体でつきまとう話題とはなります。
ただ、現在で八百長を疑う声が上がるのは負けた人の言い訳であることが殆どです。自分の大切なお金をかけて時間もかけて予想した舟券がハズレたら、確かに何かのせいにしたくなるんは分かります。
負けた時に八百長を疑うその気持ちは非常によく分かりますが、自分の予想がハズレたのを八百長だと声高に叫ぶということは、自分の予想が下手くそだと公言しているようなものなので止めておきましょう。
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